パット'萃'っち 説明書

パット'すい 'っち とは?

 たくさんの人が集まってPCゲームをすると、みんなそれぞれ好きなパッドやボタン配置があったりして
 といったことが起こります。
 パット'萃'っちはそういった煩わしさを解消するために作られた、パッドの設定を簡単に切り替えられるようにするソフトです。

もう少し正確な説明

 とまぁカッコつけて書いてみましたが、その実このソフトは「パッドの動作を読み取って擬似的にキーボードを押すソフト」でしかありません。
 ただ、「どのパッドのどのボタンが押されたときにどのキーを擬似的に押すか」ということを瞬時に(下準備がいりますが)切り替えられるので、
  1. ゲーム側の設定で、キーボードでゲームを操作するようにする。
  2. 人間の好みに合わせ、『パット'萃'っち』の設定を行う。
  3. 『パット'萃'っち』を起動しつつゲームを立ち上げる。
  4. 遊ぶ(ジョイパッドを動かす→『パット'萃'っち』が擬似的にキーボードを押す→ゲームを操作できる)
  5. 交代の時間になったら設定を切り替える。
  6. 4に戻る
 という流れで、擬似的にパッドの設定を簡単に切り替えることができる、とまぁそういうあんばいです。

下準備:ゲーム側の設定

 まず、ゲーム側のコンフィグでキーボードでゲームを操作するように設定を変更します。
 ゲームによってはこの操作を必要としない場合もあります。
 また、このときどのキーがどの操作を行うのかを覚えておいてください。
 (※詳しくはそれぞれのゲームのマニュアルを参照してください)

 この作業が終わったら、パット'萃'っち 側の設定に入ります。




下準備:パット'萃'っち 起動画面

起動画面
 遊びたいゲームを左側から選んでください。
 ゲームが無い場合は「追加」ボタンで追加してください。
 ゲームが有る場合は「設定」ボタンで設定を変更します。設定が済んでいればこの作業は不要です。

下準備:パット'萃'っち 側のゲーム設定

次に、パット'萃'っちの設定を行います。

ゲームタイトル
 ゲームのタイトルです。そのまま設定ファイルの名前になるので、特殊な記号は使わないでください。

ウィンドウタイトル
 ゲームのウィンドウについたタイトルです。入力するとゲーム中だけパッドの入力を読み取るようになります。 空欄だと常に読み取ります。迷ったら空欄で。

切り替えキー
 「F1〜F9」「キーボード1〜9」「テンキー1〜9」の中から選びます。詳しくは後述。

プレイヤー数
 ゲームに参加できる人数です。

ボタン数
 ゲームに使うボタンの数(コンフィグするキーの数)です。

キー設定:名前
 キーの名前です。ゲームに合わせて、自分で入力してください。

キー設定:1P、2P...
 入力に使用するキーです。さっきのゲーム設定を思い出しつつ、同じように設定してください。

下準備:パット'萃'っち 起動画面(2)

起動画面
 戻ってきました。下準備もこれで最後です。
 どの操作をパッドのどのボタンで行うか、本来のゲームのコンフィグと同じように入力していきます。
 このソフトを必要とするということは、多分パソコンの目の前には何人か人がいると思うので、 1人目はタイプ1、2人目はタイプ2、3人目はタイプ3…という風にパッドのボタンを入力していきます。
 パッドの数や種類によっては1人につき設定が2つや3つになったり、2人以上が同じ設定を使いたくなったりするでしょうからその辺は臨機応変に。

ゲーム開始

 あとは、パット'萃'っちを起動したままゲームを立ち上げてください。
 設定の切り替え方は、
 となっています。今更ですが6人以上の対戦ゲームには対応していません。要望があれば考えます。
 また、先の「ゲーム設定」で「切り替えキー」を「キーボード1〜9」や「テンキー1〜9」にした場合は切り替えに使うキーが変わってきます。
 ファンクションキーがゲームの中で特別な意味を持つ場合(F4キーで画面がフルスクリーンになったりとか)は変えてみてください。
 この場合、「0」キーがリセットに使われます。

その他細々

注意事項

 このアプリケーションを使用した結果生じたトラブル等については、一切責任を負いませんので、ご自身の責任においてご使用下さい。
 このアプリケーションプログラムの著作権は二次狼にあります。転載・配布等の際はメールにてご連絡お願いします。
 感想要望叱責激励バグ報告等も募集中。

 月1華空ロワイアル処 http://www3.to/nijiro/
 nijiro74@hotmail.com

更新履歴

2005/09/09 ver0.90 身近な人間に見せてみる
2005/10/27 ver1.00 公開開始


ここから下は必須で無い情報。

パット'萃'っちを別の表現で説明してみると

最初の方であれこれ書きましたが、一番しっくり来る表現は

・パット'萃'っち=対戦ゲームに特化した劣化型JoyToKey

だと思います。

JoyToKeyとは、Ryo Ohkubo氏の作成したジョイスティックの入力を、キーボードの入力に変換するソフトです。
(公式サイトに繋がらなかったのでVectorの紹介ページにリンクをはっておきます)
パット'萃'っちがやっていることは、JoyToKeyとほとんど変わりません。
もちろん全く同じソフトを作っても何の意味も無いので、パット'萃'っちにはパット'萃'っちなりのウリが存在します。
それがさっき書いた、『対戦ゲームに特化』という点です。

パット'萃'っちはプレイヤー毎の操作方法を個別に保存することができます。
JoyToKeyはそれができないため、3人が集まって2人用のゲームを1人ずつ交代して遊ぶ…といった状況ではとても困ったことになります。

一方、JoyToKeyはマウスのエミュレーション、複数キーの同時入力、連射機能といったものを実装しています。
パット'萃'っちにはそれがありません。『劣化型』とはそういうことです。

つまり

という条件が全て揃うと、パット'萃'っちの存在意義が発生します。
これがパット'萃'っちの開発コンセプトなので当たり前といえば当たり前なのですが…正直な話、そうちょくちょくありうることではありません。
大会を開くとか、ちょっとしたイベントとか、そういったときに使うことができるソフトです。

最後に

自分で使う機会が無いのが辛いなぁ…とか思いつつ開発してました。
とにかく使える状況が限られているこのソフト。誰かに使ってもらえると嬉しいですね。